第6回【墓石の種類は?】

墓石の材質は、石材やステンレス、プラスチックなど様々ありますが、ほとんどが石材です。石材で最も多いのが、「御影石」と呼ばれる花崗岩で、次いで安山岩が多く、そのほか、閃緑岩や斑糲岩も使われています。

同じ種類の石でも、産地によってそれぞれ特色があり、石材の種類は国産だけでも200種を数えます。

☝墓石に使われる石材は、硬くて風化に強く、磨けば美しい光沢が出るという特徴があります。

 

☆石の色☆

石の色は材質によっても異なり、同じ材質でも産地によって異なるので、好きなものを自由に選べばよいのです。

色の系統としては、白色系、淡青色系、淡紅色系、赤色系、淡黒色系、灰色系、黒色系に分けられます。

 

☆産地による個性のちがい☆

墓石として知られている代表的な石には、御影石(白御影・桜御影・黒御影・青御影・赤御影)や庵治石、小松石などがあり、産地により個性が異なります。

 

☆墓石としての実績☆

墓石として昔からよく知られている石があり、白御影の北木石、桜御影の本御影石、青御影の庵治石、大島石、徳山石、黒御影の鍋石、浮金石、安山岩系の本小松石などは特に有名です。

☝墓石としての実績がある石は、安心して使うことができます。

 

☆キメ細かい硬質の美しい石☆

キメの細かさや光沢の美しさ、傷の有無は、見た目で分かります。注意したいのは、あざなどの石質にむらがある場合です。石質のむらは、材質に弱い部分のある表れで、温度差に弱いからです。長年の風化に耐えられるということが、墓石で重要なことなのです。

 

☆気候風土にかなった石☆

長い年月、風雨にさらされる墓石は、気候によっても耐久性が左右されます。その土地の石として長年使われてきた石は、土地の気候風土に合った石だといえます。多雨の地域、豪雪の地域、気温差の激しい地域など、その土地土地の気候風土に適した石を選ぶことも大切です。

 

☝石の材質は、見た目だけではわからないことも少なくありません。また、石材としてのランクなども、石材業者でなければわからないことです。墓石選びの際には、専門の石材業者に相談しましょう。